company会社案内

おの義肢の歩みstep

おの義肢は「奥村済世館」を起源に持つ義肢装具製作所です。
「奥村済世館」は1899年（明治32年）に奥村芳松が大阪に開業した日本で最初の義肢装具専業店であり、日本の義肢装具の黎明期を支えました。
奥村済世館が養成した門下生は後に全国に散在し、各地で活躍していきました。



おの義肢の創業者・小野巳虎（ミトラ、通称：二郎）も、その奥村済世館の門下生として、義肢・装具製作の技術を学びました。
小野巳虎は二代目館主、奥村徳四郎（旧姓：高島、奥村家の婿養子）に認められ、1933年（昭和8年）に福岡市にて独立開業しました。



しかし、時代は戦争が起こる不安定な時。自身も3度の出征を経験し、人々が傷つくのを目の当たりにした小野巳⻁は、戦後は戦傷病者にも積極的に寄り添い続けました。自分の知識と技術、そしてヒューマニズムをもって世の人々を救い助けること、それを使命として。
戦後は社会保障制度の発展にともない義肢装具の受注も増え、1950年代には熊本（後に伊東義肢、現在廃業）、佐賀（県栄義肢修理所）に出張所を設け、労災、身障、戦傷病者の義肢装具製作に奔走しました。



1953年（昭和28年）には「有限会社 小野義肢製作研究所」として法人化。
2012年（平成24年）に社名を「有限会社 おの義肢」と変更し、５代目となった今なお、創業者である小野巳虎の意志を受け継ぎ、最適な義肢装具のご提案を目指し続けています。